人ー環境ー作業モデル(P-E-Oモデル)と習得・回復・代償モデルの関係性について解説します。
両モデルの関係性を知ることの最大の利点は以下の通りです。
介入モデルの選択がしやすくなる
- やり方を変える(習得モデル)
- 身体精神の機能をあげる(回復モデル)
- 新たな道具を使う(代償モデル)
上記のようにクライエントの作業遂行文脈の問題点、強みに応じて介入モデルを変えていきます。
人ー環境ー作業モデル
人:価値観、何が好きか、身体機能、精神機能
環境:どこか、いつか、だれがいるか、物理的環境、社会的環境
作業:目的は何か、必要なものは何か、手順はどうか
これら3つの要素によって作業遂行が行えるのか、行えないのかが整理できるモデルです。
詳しくは以下のリンクで解説しています。
習得・回復・代償モデル
OTIPMの作業療法実施のモデルです。
どのモデルでも作業に根ざした訓練を行うようにマニュアルには記載がされています。
習得モデル:作業技能の再習得、発達、維持
回復モデル:個人因子と心身機能の回復、発達、維持
代償モデル:作業技能不足の代償、補助具を使う、環境を変える
をそれぞれ行います。
一つのモデルのみの選択ではなく習得+代償モデルと行った二つ組み合わせることも行います。
OTIPMについては以下のリンクで解説しています。
臨床現場では
個人的な解釈としては
「習得モデル→やり方」
「回復モデル→心身機能の回復」
「代償モデル→補助具や環境を変える」
という形で作業療法介入を行なっています。
クライエントの作業遂行上のやり方で身体的努力が必要となっている、効率が悪い場合は習得モデルを選択して、やり方を変更して身体的努力や効率よく作業遂行が行えるように練習をします。
クライエントの心身機能が低下しておりの回復が予測される場合は回復モデルの選択をします
クライエントの身体機能の低下があり回復が難しいが、道具を使用することで作業遂行が可能になる見込みがある場合は代償モデルを選択します。ただ、道具を使用することでやり方が変わるので習得モデルも併用します。
まとめ
人ー環境ー作業モデル(P-E-Oモデル)と習得・回復・代償モデルの関係性について解説しました。
両モデルの関係性を知ることの最大の利点は以下の通りです。
介入モデルの選択がしやすくなる
- やり方を変える(習得モデル)
- 身体精神の機能をあげる(回復モデル)
- 新たな道具を使う(代償モデル)
やり方を変える、身体精神の機能をあげるのか、新たな道具を使うのか、をクライエントの作業遂行文脈の問題点、強みに応じて介入モデルを変えていきましょう。
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