僕は回復期リハビリテーション病棟に勤めています。
クライエントが調理を必要とする際には調理訓練・評価を実施することがあります。
その際に気をつけることについて解説します。
一番気をつける点としては火や刃物を扱うため怪我の危険性があることです。
安全に気を配りながらクライエントの調理動作ができるようにアプローチをしましょう。
評価・訓練の実施手順
訓練・評価を実施する手順は以下の通りです。
- クライエントに調理をする場面の目的・方法・環境を聴取
- 訓練・評価方法の検討決定
- 訓練評価の実施
事前にクライエントに確認すること
面接などでクライエントが調理をするときの目的・方法・環境を事前に聴取しましょう。
例としては以下の通りです。
- 目的:自分一人で食べるためなのか、家族の分のために作るのか、趣味なのか
- 方法:ガスを使うのか、電気コンロなのか、インスタントのみか、調理道具は何を使うのか
- 環境:コンロの数は、調理台の高さは、コンロ・冷蔵後・シンクの位置関係は
訓練・評価方法を検討
目的・方法・環境をクライエントから聴取したら訓練・評価方法を検討しましょう。
クライエントが調理をする環境に近づけて訓練・評価をするのか、
部分的な工程だけを練習するのか、などを決定しましょう。
- 作るものを決める(味噌汁、肉じゃが、インスタントラーメンなど)
- 作る量を決める(一人分、四人分など)
- 使う道具を決める(ガスコンロ、電気コンロ、鍋、おたま、菜箸など)
- 工程を事前確認する(切るのが先か、必要なものを出すのが先か)
訓練・評価中に見る点
訓練中評価中に見る点としては一番は安全性です。
転倒だけでなく、火や刃物を扱うため怪我の危険性も高いです。
クライエントが今後家事をできるかどうか危険性がないかという視点を忘れずに評価しましょう。
以下に例をまとめました。
- 道具の管理が安全か
- 火の管理ができるか
- 導線は効率的か
- 転倒の危険はないか
- 必要なものを取っているか
- 工程を間違えていないか
評価・訓練実施後
評価・訓練実施後にクライエントにフィードバックを行います。
よかった点、危険があった点について伝えます。
必要に応じて補助具を検討したり、やり方を変える、身体機能を向上させるなど検討します。
まとめ
調理動作の訓練評価時に気をつけていることについて解説をしました。
一番気をつける点としては火や刃物を扱うため怪我の危険性があることです。
安全に気を配りながらクライエントの調理動作ができるようにアプローチをしましょう。
訓練・評価を実施する手順は以下の通りです。
- クライエントに調理をする場面の目的・方法・環境を聴取
- 訓練・評価方法の検討決定
- 訓練評価の実施
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