CI療法が行動変容を導く3つの要素【上肢機能訓練、課題指向アプローチ】

CI療法
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CI療法は訓練を通して麻痺手の上肢機能改善が目的ではなく、麻痺手の行動変容を導くアプローチです。

行動変容を導く3つの要素は以下の通りです。

  1. 麻痺手による量的なアプローチ
  2. 反復的課題指向型アプローチ
  3. 上肢機能を生活に転移させるための行動戦略

3つの要素それぞれを理解して、クライエントの麻痺手の行動変容を促しましょう。

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麻痺手による量的なアプローチ

「麻痺手の使用頻度を増やしましょう」ということ

  • ミットによる非麻痺側の抑制
  • 対象者に麻痺手を使うことを促すさまざまな手法

反復的課題指向型アプローチ

「課題指向型訓練をなんども繰り返して実施しましょう」ということ

  • shaping:特定の関節運動に焦点化した課題
  • task-practice:生活・活動に焦点を当てた課題

上肢機能を生活に転移させるための行動戦略

「訓練で上がった上肢機能を日常生活で使えるようにしましょう」ということ

  • 日々のMotor Activity Logの自己管理
  • 麻痺手の使用に関する日記を書く
  • 日常生活動作において麻痺手を使用するための障壁を取り除く問題解決技法
  • 麻痺手の使用に関する対象者自身との行動契約
  • 麻痺手の使用に関する介護者との行動契約
  • 練習によって獲得した上肢機能の生活動作への割付
  • 自宅での自主練習の作成
  • 日々の臨床場面での療法士による記録

3つの要素を知る重要性

CI療法は「麻痺手の使用頻度と使用機会」を増やすことで、上肢機能の向上だけでなく・行動変容まで起こします。

3つの要素を用いて麻痺手の使用頻度と使用機会を増やさないと、脳が学習をすることが困難であることを示しています。

そのため、訓練時間内の使用頻度・機会を増やすだけではなく、日常生活上から使用頻度・機械を増やすようになっています。

まとめ

CI療法は訓練を通して麻痺手の上肢機能改善が目的ではなく、麻痺手の行動変容を導くアプローチです。

行動変容を導く3つの要素は以下の通りです。

  1. 麻痺手による量的なアプローチ
  2. 反復的課題指向型アプローチ
  3. 上肢機能を生活に転移させるための行動戦略

3つの要素それぞれを理解して、クライエントの麻痺手の行動変容を促しましょう。

コメント

  1. […] […]

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