生活行為向上マネジメントの利点【作業療法・MTDLP・回復期リハビリテーション病棟】

作業療法
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生活行為向上マネジメントの基礎研修を受けて、実際に生活行為向上マネジメントを実施してみて感じた利点をまとめました。

僕は回復期リハビリテーション病棟に勤めているため、回復期リハビリテーションでの実施になります。

僕が感じた利点は以下の通りです。

  • 多職種連携の視点がある
  • 目標に対して訓練の段階付けがしやすい
  • クライエントと目標共有、訓練目的の共有がしやすい
  • クライエントの生活行為の見落としが減る
  • 生活行為申し送り表が使いやすい

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利点

多職種連携の視点がある

生活行為向上マネジメントの「生活行為向上マネジメントシート」「生活行為向上アセスメントシート」「生活行為向上プラン演習シート」には作業療法士が実施する部分だけではなく。

本人様、家族、支援者(医療職、介護職など)それぞれが実施する項目が分かれています。

そのため、作業療法士の範囲外となる部分の、多職種に依頼することがわかりやすくなります。

依頼する部分がはっきりとわかることで、多職種の専門性も理解がすすみます。

目標に対して訓練の段階付けがしやすい

「生活行為向上マネジメント」生活行為向上アセスメントシート」「生活行為向上プラン演習シート」では「心身機能、活動参加、環境因子」を「生活行為を妨げている要因、現状能力、予後予測」の3つの要因で分析します。

そのため、クライエントの目標に対して、どこができているのか、どこができていないのかが理解しやすいです。

クライエントの現状に合わせて、どのような訓練が必要なのかを考えるときは「本人様、家族、支援者」が「いつ、どこで、誰が」という視点で考えます。

そのため、クライエントの状態に合わせて訓練の段階付けがしやすいです。

クライエントと目標共有、訓練目的の共有がしやすい

各シートで自分の作業療法士としての思考を整理できるため、クライエントへの説明がしやすくなります。

また、各シートを見せながら目標や訓練目的・内容を説明することでよりクライエントは理解しやすくなると感じます。

クライエントの生活行為の見落としが減る

それぞれのシートで作業療法士としての思考がまとまっていくため、クライエント生活行為の見落としは減ると感じます。

とくに生活行為課題分析シートを用いるとクライエント生活行為で見落としていたり、把握してない生活行為を見つけることができます。

個人的には生活行為向上マネジメントのシートだけでなく、「病前生活の1日の流れ」を事前に聞いておくと生活がより把握しやすく、見落としも減ると思います。

生活行為申し送り表が使いやすい

  • 元気な時の生活状態
  • 入院のきっかけ
  • ご本人のこまっている・できるようになりたいこと
  • 現状の生活状況
  • リハビリテーション治療における作業療法の目的と内容
  • 日常生活の主な過ごし方
  • アセスメントまとめと解決すべき課題
  • 継続するとよい支援内容またはプログラム

病前生活と入院中の問題点、退院後問題となりそうな点、本人様の生活スタイル・希望している作業に分かれている

生活状況だけなく本人様の気持ちや問題となる作業が明確になるため、ADL状況を申し送るだけのサマリーよりわかりやすい

まとめ

生活行為向上マネジメントの基礎研修を受けて、実際に生活行為向上マネジメントを実施してみて感じた利点をまとめました。

僕が感じた利点は以下の通りです。

  • 多職種連携の視点がある
  • 目標に対して訓練の段階付けがしやすい
  • クライエントと目標共有、訓練目的の共有がしやすい
  • クライエントの生活行為の見落としが減る
  • 生活行為申し送り表が使いやすい

生活行為向上マネジメントの利点を生かして、生活行為向上マネジメント実施しましょう!

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