初回作業療法面接の方法について【面接・作業療法】

作業療法
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作業療法初回面接の方法について解説します。

手順としては

  1. 作業療法の説明
  2. 病前受傷前のだいたいの生活を聞く
  3. COPMやADOCなどで作業遂行の上の目標・問題点を共有する

以上のような手順で進めていきます。

時間は大体20〜30分以内ですませるようにしています。

※個人の経験則が含まれているので、この通りに実施しても上手く面接ができるとは限りません。

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作業療法の説明

作業療法士がどのようなことをする人か説明をします。

「作業療法士は日常生活でできないこと、やる必要があること、周囲にやってほしいと言われていることをもとに運動や日常生活の練習を行います。その時はやり方や補助具を使うなど一緒に相談しながら訓練をすすめていきます。」と説明するようにしています。 

病前・受傷前の生活を聞く

病前・受傷前の平均的な1日の流れ聞きます。

聞く時のポイントとしては

  • 起きてから寝るまでを時系列で聞く。
  • 頻度が毎日ではなく、毎週・毎月ある作業も聞いていく。
  • 人-環境-作業モデル(PEOモデル)をもとに情報に不足があれば質問をする。
  • 作業療法士がとっているメモをクライエントに見えるようにする。

上記のような点を意識して1日の流れを聞いていきます。

メモが見えるようにする理由としては「クライエントがメモをみて自身の生活を振り返ることができる」ためです。

質問の仕方の例を挙げると

  • 「病気や怪我をする前の平均的な1日について教えてください」
  • 「〇〇は毎日していましたか、それとも時々ですか」→作業の頻度
  • 「〇〇に行くためには何で言ってましたか」→作業のやり方、環境

以上のように聞いていきます。

作業遂行上の目標・問題点を共有する

COPMやADOCを用いて作業遂行上の目標・問題点を明らかにして共有します。

これら2種類のどちらかを使う理由としては

  • 半構造化面接であり、作業遂行上の目標・問題点を共有できる
  • 作業療法士からの一方的な目標・問題点だけでなくクライエントがあげた目標・問題点も共有できる

この2点が挙げられます。

先ほどの1日にの流れを聞いているためクライエントは自身の作業遂行にどのような問題があるか認識しやすい状態になっています。そのため、作業療法士が強く促さなくても作業遂行上の目標・問題点を挙げてくれることが多く目標・問題点の共有が行いやすいです。

この段階での聞き方の例をあげると

  • 「あなたにとってやる必要があること、やれるようになりたいこと、周囲の人にやれるようになってほしいと言われていることがあれば教えてください」
  • 「今の生活で困っていること、今後やれるようになりたいこと、周囲から期待されていることはありますか」

など聞いて目標・問題点を挙げてもらいます。

面接で注意すること

作業遂行上の目標・問題点が出てこない

作業遂行上の目標・問題点を聞く段階でクライエントが目標・問題点が思い浮かばないようであれば、無理に聞き出すことはしなくても良いです。

理由としては

  • 「クライエントが病気・受傷してから自身の生活のことに関して考える余裕がない」
  • 「セラピストとクライエントの間で信頼関係が構築されていない」

など主には上記に挙げたものですが他にも原因は幾つがあります。

このような時はクライエントが自身の生活に目を向けられる、信頼関係が構築された時に再び作業遂行上の目標・問題点がないか聞くようにすると良いです。

感謝を忘れずに

あとは仕事上とはいえクライエントのプライベートを聞き出すので面接後は感謝を忘れずに伝えましょう。

まとめ

手順としては

  1. 作業療法の説明
  2. 病前受傷前のだいたいの生活を聞く
  3. COPMやADOCなどで作業遂行の上の目標・問題点を共有する

以上のような手順で進めていきます。

時間は大体20〜30分以内ですませるようにしています。

この方法で必ず上手く行くとは限らないですが、クライエントと目標・問題点の共有をしっかりと行いましょう。

以下の記事では半構成的面接のCOPMについて解説しています。

以下の記事ではADOC実施の利点について解説しています。

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