AMPSは作業遂行を評価する方法です。
その中でポイントとなる視点は以下の通りです。
- 作業の連続性
- 遂行の質:努力量、効率性、安全性、自立度
- 作業遂行技能:運動技能、プロセス技能
上記のような視点で作業遂行を捉えて評価を実施していきます。
AMPS評価として実施する場面以外のクライエントの作業遂行をとらえる時に役にたつ視点となります。
作業遂行を捉えた後は治療に生かしていきましょう!
作業遂行の連続性
OTIPMでは「目的指向的行為」がつながって作業遂行が成り立つと考えています。
目的指向的行為は作業の目的に向かって行われる行為のこと。
目的指向行為がうまく行えているかAMPSでは評価します。
例 作業:ご飯を箸で食べる
作業遂行:箸に手を伸ばす→箸を取る→箸をご飯に近づける→箸でご飯を掬う
→箸を口元に移動させる→口にご飯を入れる
遂行の質
作業遂行の質を「努力量、効率性、安全性、自立性」四つの視点に分けて考えます。
評価の基準は以下の表のように行います。
努力量 | 効率性 | 安全性 | 自立性 | |
遂行の質が高い | 身体的な努力なく 疲労もない | 時間や場所 の使用が最低限 | 安全に行える | 一人でできる |
↑ | ||||
↓ | ||||
遂行の質が低い | 身体的な努力があり 疲労する | 時間や場所 の使用が多い | 怪我をする 物を壊す 危険性がある | 人の助けが必要 |
作業遂行の質が「高い」→疲労なく、時間が少なく効率的に行え、安全で、一人で行える
作業遂行の質が「低い」→疲労があり、時間や場所を使い効率悪く、怪我や物を壊す危険性があり、人の助けが必要
作業遂行技能
上記四つの作業遂行の質を評価するために、目的指向行為がうまく行えているかいないかを評価します。
- 目的指向行為がうまく「行える」→技能が高い
- 目的指向行為がうまく「行えない」→技能が低い
作業遂行技能が高いと地域で自立して生活することが可能だろうと予測することがAMPSでは可能です。
運動技能
移動をしたり、物を動かしたりする技能で16項目ある。
運動技能が「高い」→安全に移動ができ、物を移動させることができ、身体的努力が低く疲労しづらいと言えます。また、転倒や怪我をする危険性も低いです。
運動技能が「低い」→自分の移動や物の移動に身体的努力が高く疲労しやすい。移動が不安定、時間がかかるため転倒や怪我の危険性もあり、人の助けが必要となります。
プロセス技能
適切に物を使ったり、順序よく作業をする、問題が起きたら対処する時の技能で20項目ある。
プロセス技能が「高い」→物を適切に扱い、順序よく作業をするため効率が良い。問題が起きても対処できるため一人で行える。
プロセス技能が「低い」→適切に物を扱えず、行ったり来たりを繰り返して作業をするため効率が悪い。問題が起きても対処できないため、人の助けが必要。
詳細な技能項目は以下の書籍を参考にするかAMPS講習を受講してください
http://amps.xxxxxxxx.jp/index.html
まとめ
AMPSの作業遂行のポイントとなる視点は以下の通りです。
- 作業の連続性
- 遂行の質:努力量、効率性、安全性、自立度
- 作業遂行技能:運動技能、プロセス技能
上記のような視点で作業遂行を捉えて評価を実施していきます。
評価したことは治療に生かしていきましょう!
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