掃除訓練・評価実施時に気をつけること【回復期リハビリテーション、家事動作訓練、評価】

作業療法
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僕は回復期リハビリテーション病棟に勤めています。

自宅生活・施設生活(施設の形態による)にかかわらず、ゴミを片付けたり・掃除機をかけたりして清潔に保ったり、生活をしやすくする必要があります。

そのため、掃除訓練・評価を実施するため、気をつけている点・手順を紹介していきたいと思います。

気をつけている点としてはクライエントが洗濯という作業に関われるように支援することです。

手順は以下の通りです。

  1. クライエントに掃除をする目的・方法・環境を聴取
  2. 掃除の訓練評価方法の検討
  3. 掃除評価訓練の実施
  4. クライエントにフィードバックをする
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クライエントに目的・方法・環境を確認

クライエントに掃除を行う時の目的・方法・環境を面接や普段の作業療法中の会話などから確認をします。

目的

  • 自分のためにするのか、他人のためにするのか
  • 家族のため
  • 綺麗にしないと気が済まない
  • ゴミが多少あっても気にしない、毎週決まったときに習慣として行なっているだけ など

方法

  • どのような掃除道具を使っているか?掃除機や箒、クイックルワイパーなど
  • 週何回、日に何回やっているか、何時に実施しているか
  • 掃除をする順番
  • 掃除を行う範囲、床、風呂、洗面所、シンクなど
  • ゴミの種類は分けているか

環境

  • 掃除機の種類、ハンディタイプ・紙パック式・サイクロン式・コードレスなど
  • 箒、ちりとり、モップ、クイックルワイパーの持ち手の長さ
  • 掃除道具をどこにしまっているか
  • 掃除する範囲に段差や傾斜はないか
  • 掃除する風呂やシンク、洗面所の高さはどうか
  • ゴミを捨てに行く場所までの距離は

評価訓練の方法の検討

クライエントから収集した情報を元に評価訓練方法を検討していきます。

クライエントの目標と現状の人環境作業の状態を考慮して、評価訓練を実施していきます。

検討事項の例は以下の通りです。

  • 掃除をする道具を決める
  • 掃除する範囲を決める
  • ゴミをどの程度持つか、その状態でどの程度歩くか
  • 掃除するときに段差を跨げるか
  • 掃除道具を出してしまう場所を決める

訓練評価時に確認をすること


安全に行えるか、効率よく行えているか、どの程度人の助けが必要かという視点が必要です。

掃除の工程としては以下の通りです。

  1. 汚れ具合を確認する
  2. 必要な掃除道具を出す
  3. 掃除機やモップなどで掃除をしていく
  4. 必要に応じて物を動かす
  5. 綺麗になったか確認をする
  6. (必要に応じて)ゴミ箱にゴミを捨てる
  7. 掃除道具を戻す
  8. (ゴミ収集日に)ゴミ袋をゴミ収取場所に出す

簡単に書いてもこれだけの工程があります。

これらの中で見る点としては以下の通りです

  • 必要な掃除道具を用意できるか
  • 汚れの具合に応じて、綺麗になったか確認できてるか
  • 掃除中に転倒など怪我の危険はないか
  • 掃除道具を元に戻せるか
  • ゴミを種類別にわけれるか など

評価訓練実施後


クライエントにフィードバックをしましょう。

良かった点、悪かった点を伝えてクライエントが洗濯を行えるようにフィードバックをします。

作業療法でどのような訓練が今後必要になるのかを検討しましょう。

人・作業・環境のどの点にアプローチが必要になるのか考えることが多いです。ブログカード

まとめ

僕は回復期リハビリテーション病棟に勤めています。

自宅生活・施設生活(施設の形態による)にかかわらず、ゴミを片付けたり・掃除機をかけたりして清潔に保ったり、生活をしやすくする必要があります。

そのため、掃除訓練・評価を実施するため、気をつけている点・手順を紹介していきたいと思います。

気をつけている点としてはクライエントが洗濯という作業に関われるように支援することです。

手順は以下の通りです。

  1. クライエントに掃除をする目的・方法・環境を聴取
  2. 掃除の訓練評価方法の検討
  3. 掃除評価訓練の実施
  4. クライエントにフィードバックをする

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