作業と動作は同系列の言葉と認識されやすいですが意味合いが違います。
その違いについて解説します。
作業→「個人・文化的に意味がある、感情を生む、アイデンティティの確立」など
動作→「特有の意味はない、感情と関係が薄い、アイデンティティとの関連性が低い」など
臨床では作業が持つ要素と動作が持つ要素を使い分けていきましょう。
作業
クライエントにとって個人的文化的な意味がある。
感情を生む。
身体運動が伴う、伴わないことがある。
時間・場所・人とつながりを生む。
生活習慣に影響をする。
アイデンティティの確立。
所属している一員としての社会的意味を持つ。
作業の連続性や作業的存在としての人間(doing、being、belonging、becoming)などの特徴があります。
動作
クライエントにとっての特有の意味はない。
感情が有る無し、質を問題にしない。
身体運動として観察できる。
生活習慣・アイデンティティと関連性が薄い。
心身機能回復や日常生活自立のために必要。
生活を行う上では動作は必須です。身体機能や日常生活で常に動作は行っています。
臨床では ※個人の意見
動作も作業も見る
動作から作業、作業から動作へつなげる
クライエントが行いたいと希望する作業を実現することも大事ですが、動作は日常生活を行う上で必須です。そのため、日常生活が成り立っていない場合は動作が行えるように優先します。日常生活が成り立つようになってから、作業が行えるようにしていきます。
また、動作だけではクライエントが作業につながることができないので、クライエントが行いたいと希望している作業に一部でも関われるようにアプローチを行います。
まとめ
作業と動作は同系列の言葉と認識されやすいですが意味合いが違います。
その違いについて解説しました。
作業→「個人・文化的に意味がある、感情を生む、アイデンティティの確立」など
動作→「特有の意味はない、感情と関係が薄い、アイデンティティとの関連性が低い」など
臨床では作業が持つ要素と動作が持つ要素を使い分けていきましょう。
作業分析と動作分析の違いについて以下のリンクで解説しています。
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