作業遂行分析と動作分析の違いについて解説します。
結論からいうと
- 作業遂行分析は作業遂行の要素である「行為」を分析する。
- 動作分析は事を行なっている「身体の動きを分解して、それを成立させている成分・要素・側面」を分析する。
個人的な使い分けとしては
- クライエントの「作業」を分析する時は作業分析
- クライエントの「基本動作」を分析する時は動作分析
を使うようにしてます。
作業遂行分析
作業遂行は行為がつながっていく事で成立するものです。
たとえば、ご飯を食べるときは「箸に手を伸ばす」→「箸を手に取る」→「お椀をもつ」→「箸をご飯に手を伸ばす」→「箸でご飯をすくい上げる」→「箸を口元にもっていく」→「口にいれる」・・・といった感じで行為がつながっていきます。
この時の行為が身体的努力や疲労がないか、物の使い方や空間の使い方が適切か、介助は必要か、といった視点で物事を見ていきます。
作業遂行分析を得点化して標準化されている評価がAMPSになります。
動作分析
事を行なっている身体の動きを分解して、それを成立させている成分・要素・側面を分析することです。
基本動作(起き上がり・立ち上がり・歩行)をもとにクライエントの動作の筋・関節・姿勢・バランスのどこに問題があるのかといった視点で見ていきます。
身体的構造からくる問題点を挙げやすいことが特徴といえます。
臨床現場で ※個人的意見
個人的な使い分けの方法としては
- 作業分析はクライエントのやりたい作業・やる必要がある作業(家事や職業、遊ぶなど)を分析する時
- 動作分析はクライエントの基本動作である歩行、立ち上がり、起き上がりなどを分析する時
上記のような使い分けをします。
まとめ
結論からいうと
- 作業遂行分析は作業遂行の要素である「行為」を分析する。
- 動作分析は事を行なっている「身体の動きを分解して、それを成立させている成分・要素・側面」を分析する。
個人的な使い分けとしては
- クライエントの「作業」を分析する時は作業分析
- クライエントの「基本動作」を分析する時は動作分析
を使うようにしてます。
状況に応じて使い分けてクライエントの作業遂行に繋げましょう!
コメント
[…] […]