回復期リハビリテーション病棟で勤務している作業療法士として解説をします。
作業療法を実施する上では面接を必要時行い、クライエントの情報収集を行います。
面接を行う目的としては以下の通りです。
- 生活を知る
- 人柄を知る
- 関係性を作る
- 今後の目標を立てる
- 面接したことを訓練場面で活かす
目的が決まっていない面接はただのお話で終わってしまう可能性があります。
目的を持って面接を実施するようにしましょう。
面接の目的
生活と人柄を知り、関係性を構築しながら、クライエントと今後の生活を考えていく必要があります。面接で知り得た情報は訓練場面で生かしていくことが必要です。
面接の目的を知って面接に臨めるようにしましょう。
生活を知る
「クライエントが行いたい生活」「病前生活の平均的な1日」について情報収集を行います。
「生活パターン、価値を置いている作業があるか、同居人はいるか、友人や家族と行う作業があるか、出かけ先までの距離、出かけ先までの交通手段」などの情報を得ます。
人柄を知る
クライエントの言葉遣い、話の内容、目線の合わせ方、表情の変化などを観察して人柄を知ります。
「明るいor暗い性格なのか、話に応じてくれるorくれない、家族を大事にしている、人に厳しいor厳しくない」などクライエントによって様々です。
クライエントに生活に踏み込むため、不快感を与えないようにするため、人柄に注意しながら面接を行いましょう。
今後の関係性にも繋がるため人柄を知ることは重要です。
関係性を作る
面接は作業療法士がクライエントの生活や目標設定などのために一方的に行うだけではありません。
クライエントに作業療法士の人柄や訓練に対して臨む姿勢などを知っていただく機会でもあります。
クライエントに失礼がないように作業療法の説明や人柄を知っていただくように話を進めます。
今後の目標を立てる
面接で得た情報を元に、作業療法士とクライエントが共同して目標を立てます。
作業療法士が考える目標と、クライエントが思い描く生活がいきなり一致することは少ないです。話し合いの機会を持って、目標の変更やクライエントが納得できるように説明をしましょう。
面接したことを訓練場面で活かす
面接で得た情報を訓練場面で生かしていきます。
以下の2つは例になります。
- クライエントの「身体機能・精神機能の改善」「作業のやり方の改善」「環境・制度の利用・改善」をどのようにするのか検討をする。
- 「玄関に近い環境で段差昇降訓練をする。散歩と同じ時間に屋外歩行訓練をする。」など近い環境で訓練を実施する。
まとめ
回復期リハビリテーション病棟で勤務している作業療法士として解説をします。
作業療法を実施する上では面接を必要時行い、クライエントの情報収集を行います。
面接を行う目的としては以下の通りです。
- 生活を知る
- 人柄を知る
- 関係性を作る
- 今後の目標を立てる
- 面接したことを訓練場面で活かす
目的が決まっていない面接はただのお話で終わってしまう可能性があります。
目的を持って面接を実施するようにしましょう。
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