カナダモデルでは作業を可能化する10の技能が提案されています。
この技能はクライエントの作業を可能化するために必要な技能になるため、臨床で意識して行えると良いです。
ポイントとしては
- クライエントと訓練時間で関わっていない部分での作業療法士が明記されている
- クライエントの作業療法士が協働することが明記されている
- 多職種連携が組み込まれている
- ポジショニング、神経発達的技法、認知アプローチなど特定の場面での技能は「特殊化」となっている
クライエントの作業を可能化するために10の技能を身につけましょう!
適応 adapt
クライエントの置かれている状況・目的に応じて、道具を使ったり、やり方を変える、環境を変えるなど行い、作業に適応できるようにする。
代弁 advocate
クライエントと共に、もしくはクライエントに変わって、作業ができるようになるために必要なことを主張する。
コーチ coach
クライエントの能力が発揮できるように、クライエントに合わせて励ましたり、アドバイスをする。
協働 collaborate
クライエントやクライエントの関係者と一緒に目標に向かって取り組む。個人の努力よりも大きな結果を達成するために、お互いを尊重し、共感し、コミュニケイションを取りながら協働する。
相談 consult
クライエントから話しをされた問題に対して、作業療法士だけでなく多職種で専門的知識や技能に基づいて問題を理解し、解決する。
調節 coordinate
クライエントが作業をできるようにクライエントの関係者や多職種、関係機関を調節して、連携を取る。
デザイン・実行 design/build
装具や自助具などをデザインして作成する。作業の可能化できるプログラム・サービスを計画して実行する。
教育 educate
教育の哲学と実践を行う。物事を実際にやってみて、行動して、行ってみて学ぶこと。行動的な教育。
結びつけ engage
クライエントと作業を結びつける。クライエントが作業をできるように周囲の人たちを巻き込んでいく。
特殊化 specialize
クライエントの作業が行えるように、特定の場面で特定の技術を用いる。ポジショニング、神経発達的技法、認知アプローチなどが含まれる。
まとめ
カナダモデルでは作業を可能化する10の技能について解説しました。
ポイントとしては
- クライエントと訓練時間で関わっていない部分での作業療法士が明記されている
- クライエントの作業療法士が協働することが明記されている
- 多職種連携が組み込まれている
- ポジショニング、神経発達的技法、認知アプローチなど特定の場面での技能は「特殊化」となっている
クライエントの作業を可能化するために10の技能を実践しましょう。
カナダモデルの作業の捉え方であるCMOP-Eについては以下のリンクで解説しています。
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