僕は通勤自転車としてグラベルロードのGIANT ANYROAD 3(ジャイアントエニーロード3)に乗っています。
通勤中にフロントディレイラーのアジャストボルトとアウターワイヤーの連結部が取れてしまい、フロントディレイラーが変速できない状態になってしまいました。
この時はフロントディレイラーをミドルに合わせてチェーンが落ちないように調節をしてことなきを得ましたが、変速できない状態だと坂を登るのが大変・高速巡航が大変なので、自分で修理をすることにしました。
今回初めて修理をした経験をまとめたので、フロントディレイラーのワイヤーを自分で交換してみようと思った方に参考になればと思います。
今回行った作業の手順を簡単に示すと以下のようになります。
- インナーワイヤーを外す
- アジャストボルトを付け直す
- 新しいインナーワイヤを通す
- フロントディレイラーを調節
- 完成
必要な工具・品物
主な作業としては「インナーワイヤーの交換」「アウターワイヤーとアジャストボルトをつけ直す」「フロントディレイラーの調節」になります。
今回の作業で使用した工具と品物は以下の通りです。
工具
ワイヤーカッター:インナーワイヤーやアウターワイヤーを切るために必要
六角レンチ5mm:フロントディレイラーを調節するために必要
プラスドライバー:フロントディレイラーの調節に必要
ラジオペンチ:インナーワイヤーを引っ張るのに必要
スタンド:自転車を立てて置くために必要
品物
インナーワイヤー:再利用も可能でしたが、新しいものを試したい気持ちもあったので新品を使いました。
エンドキャップ:インナーワイヤーの切れ端を止めるために必要。ないとワイヤがほつれてきます。
手袋:怪我防止や汚れ防止のために必要。
今回行った修理の手順
今回行った作業を別々に分けると「インナーワイヤーの交換」「アウターワイヤーとアジャストボルトをつけ直す」「フロントディレイラーの調節」になります。
この中の作業で一番大変だったのは「フロントディレイラーの調節」です。これができないとフロントの変速が行えなくなってしまいます。
行った作業を以下に記載していきます。
古いワイヤーを外す
- フロントディレイラーをインナーまで変速をする(インナーケーブルを緩める)
- エンドキャップを外す
- STIレバーのカバーをめくって、たいこを引っ張ってインナーケーブルを抜く
アジャストボルトを付け直す
- アジャストボルトが抜けた部分のアウターワイヤーを少しきります
- 切った部分を整える
- アジャストボルトにアウターワイヤーを入れてつけ直す
新しいインナーワイヤを通す
STIレバーから新しいインナーワイヤーを入れていく
このとき、アジャストボルトは緩めておきましょう
フロントディレイラーを調節
1.チェーンガイドの外側プレートとチェーンリングの隙間が1〜3mmになるように調節
2.チェーンガイドの外側プレートとチェーンリングのアウターが並行になるように調節
3.GIANT ANYROAD 3(ジャイアントエニーロード3)の場合は上記の2つを同時に調節する必要があります。
4.フロントインナー、リアローギアの状態でチェーンガイド内側とチェーンとの隙間が0〜0.5mmになるように調節(ディレイラーのロー側ボルトを回して調節)
5.インナーワイヤーをディレイラーに取り付ける
6.インナーワイヤーを引っ張って初期伸びをとる
7.フロントアウター、リアトップの状態でチェーンガイド外側とチェーンの隙間が0〜0.5mmになるように調節(ディレイラーのハイ側ボルトを回して調節)
8.フロントアウター、リアローの状態でチェーンガイドとチェーンの隙間が0〜0.5mmになるように調節(アジャストボルトをを回して調節)
9.アウターに変速しづらい時→アジャスターボルトを回してケーブルを張る
10.インナーに変速しづらい時→ロー側のボルトを反時計回りに回す
実走行
- インナーワイヤーを適切な長さに切る
- エンドキャップをはめる
作業はこれで終わりですが実走行をして適切に変速をされるか試しましょう。
僕はこの作業を終えて実走行しましたが調節が不十分でアウター側に変速ができませんでした。アジャストボルトを回してケーブルの張りを強くして、アウター側に変速ができるようになりました。
完成
実走行を終えてフロントディレイラーの変速ができるようになって完成です。
まとめ
今回は僕が行ったフロントディレイラーの修理についてまとめました。
行った作業としては以下の通りです。
- インナーワイヤーを外す
- アジャストボルトを付け直す
- 新しいインナーワイヤを通す
- フロントディレイラーを調節
- 完成
実際に作業を行ってみて大変だなと感じたのはフロントディレイラーの調節です。調節だけでも実走行を合わせると2時間ほどかかりました。
ワイヤーを変えるだけなら簡単ですが調節でここまで時間がかかると思いませんでしたが、自分で作業を行ってしっかりと動くようになると楽しく気持ちがいいものです。
調節作業は時間がかかりますが工具さえあれば自分で行える作業なので、フロントディレイラーの修理をやってみると変速の仕組みがわかり面白いと思います。
修理したことで坂道が登りやすくなり、高速巡航時に回転数が上がりすぎることがなくなったので乗りやすくなりました。
参考にしたページ
サイクルベースアサヒのブログ記事
シマノのフロントディレイラー調節解説のPDF
コメント
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