効率よく学習ができる方法としてラーニングピラミッドを解説します。
学習効率を良くする方法の結論から言うと以下の通りです。
- 学習したことを自分で他人に教える。
- 他人に教えることを前提に学習する。
作業療法士として学習効率を挙げる方法としては以下の通りです。
- 事例報告、研究発表など人にまとめたことを伝える
- ブログやツイッターなどで知識をまとめてアウトプットする
- 学んだ治療法・理論などをクライエントに実践する
ラーニングピラミッド(Leanrnig Pyramid)
ラーニングピラミッドはアメリカ国立訓練研究所の研究によって導き出された、学習定着率を表すものです。
効果の良い方から並べると以下の通りです。
- 他人に教えた経験
- グループ討論
- 体験を通した学習
- 実験機材
- 視覚教材
- 読む
- 講義、聞く
人に教えることが一番記憶の定着率がよく、講義を聞くだけが記憶の定着率が悪いです。
これを表したのが以下の図です。
ラーニングピラミッド
他人に教える
他人に教えることが学習効率が良いポイントとしては以下の三要素が揃っていることです。
- インプット(勉強をする)
- アウトプット(教える)
- フィードバック(不十分な点、理解不足が明らかになる、改善する)
人に教えると言うことはしっかりと理解をしていないと行えません。
教えるためには自分の不十分な点や理解度など確認をする必要があります。
不十分な点をなくすために勉強をするため自ずと理解度は上がります。
作業療法士としてラーニングピラミッド(Leanrnig Pyramid)利用する
臨床場面
実施のポイントしては以下の通りです。
- 体験学習を通してクライエントが学習できるようにする。
- 作業療法士が話したことはほとんど伝わらない可能性が高い。
作業療法士が「講義」(例:クライエントの生活上で注意することを伝える)だけではクライエントの記憶定着率は5%に留まる可能性があります。
そのため、クライエントは作業療法士が話した内容をほとんど覚えていないことになります。
これを避けるためには記憶定着率が50%がある「体験学習」を実施した方が良いです。
クライエント体験学習をした後に、フィードバックを行うことで作業療法士が伝えたい内容が伝わりやすくなります。
事例報告、学会発表、院内学習会
実施のポイントは以下の通りです
- 入念な準備が必要(インプット)
- 発表をする(アウトプット)
- 発表内容を振り返る(フィードバック)
作業療法士として「教える」場面として事例報告、学会発表、院内学習会などあると思います。厳密に言うとすべてが「教える」ではないですが、文献を読む、カルテを読む、わかりやすい資料を作ることを通して、自身の臨床場面をまとめ、人に伝える過程を行います。
人に伝えるための勉強、人に伝わるように理解・不足点がないようにすることで知識の定着が測れます。
まとめ
効率よく学習ができる方法としてラーニングピラミッドを解説します。
学習効率を良くする方法の結論から言うと以下の通りです。
- 学習したことを自分で他人に教える。
- 他人に教えることを前提に学習する。
作業療法士として学習効率を挙げる方法としては以下の通りです。
- 事例報告、研究発表など人にまとめたことを伝える
- ブログやツイッターなどで知識をまとめてアウトプットする
- 学んだ治療法・理論などをクライエントに実践する
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