回復期リハビリテーション病棟に作業療法士として勤めている僕が、リハビリテーションを実施する際のバイタル測定の重要性について解説をします。
- 回復期リハビリテーション病棟の特徴として脳血管疾患、運動器疾患、廃用症候群を呈した患者様が入院している。
- 既往歴に「高血圧、糖尿病、肺疾患など」バイタルの変動に注意をしなければならない疾患を呈している患者様がいる。
- 脳血管疾患の再発、低血糖or低血圧に意識消失、窒息などのリスクがある。
- バイタル測定をすることで防ぐことができる。
- そのため、リハビリテーションでバイタル測定を実施することは重要。
実際のバイタル確認の手順は以下の通りです。
- 訓練を実施する前のカルテ確認
- 訓練時間を伝える時、訓練を始める前の体調確認
- 訓練開始時のバイタル測定
- 訓練中、患者様の様子・負荷量の高い訓練を実施したときなどのバイタル測定
- バイタルに異常が見られた際は医師、看護師、介護士、言語聴覚士、理学療法士などの多職種への申し送り
バイタル測定の重要性
回復期リハビリテーション病棟の特徴として脳血管疾患、運動器疾患、廃用症候群を呈した患者様が入院しています。
また既往歴に「高血圧、糖尿病、肺疾患など」バイタルの変動に注意をしなければならない疾患を呈している患者様がいるため、脳血管疾患の再発、低血糖or低血圧に意識消失、窒息などのリスクがあると思われます。
これらのリスクはリハビリテーションを実施する前にカルテを確認。リハビリテーション実施中のバイタル測定をすることで、患者様の状態の変化に気がつくことができるためリスクを未然に防ぐことができます。
リスクを軽減するためにリハビリテーションでバイタル測定を実施することは重要です。
バイタル確認の手順(回復期リハビリテーションの例)
訓練を実施する前のカルテ確認
カルテを確認は「疾患名、既往歴、普段の血圧・脈拍数・酸素濃度・血糖値」を把握します。
また、訓練中にどの程度の休憩を挟んでいるか(耐久性はあるのか)を確認します。
訓練時間を伝える時の体調確認
訓練時間を伝えるのは朝方が多いと思います。この時に、「体調はいかがですか?」など体調を窺うようにしましょう。そうすることで、事前に体調が悪いことがわかれば多職種(医師・看護師など)へ申し送りをして指示を仰ぐことができます。
訓練開始時のバイタル測定
訓練は何かしら患者様に負荷を与えてしまうため、始める前にバイタル測定を実施します。
この時点でバイタルに異常があれば、訓練負荷量調節や多職種への申し送りが行えます。
また、負荷を与える前のバイタルを基準にして負荷を与えたあとのバイタルと比べて変化がないか確認をします。
訓練中、患者様の様子・負荷量の高い訓練を実施したときなどのバイタル測定
訓練中もバイタル測定を実施ます。
負荷の高い訓練を実施した際は訓練の負荷量が適切であったか、どうか確認をするために測定を実施します。
g-up・離床をして顔面蒼白・呼吸数の変化などあればすぐにバイタル測定を実施します。血圧の低下がないか、酸素濃度が下がっていないかなど確認を行い、すぐに行える対処を行い。多職種へ協力を仰ぐ必要があります。
バイタルに異常が見られた際、多職種への申し送り
訓練を実施している時にはバイタル異常があるときは、多職種とくに医学的な部分に関しては作業療法士では対処できない部分があるため、医師や看護師に申し送りをして指示を仰ぐ必要があります。
バイタル異常が医師看護師より問題ないと指示をいただいた場合でも、他の時間に訓練を実施する療法士に申し送りをして、リスクがあることを周知します。
まとめ
回復期リハビリテーション病棟に作業療法士として勤めている僕が、リハビリテーションを実施する際のバイタル測定の重要性について解説をしました。
- 回復期リハビリテーション病棟の特徴として脳血管疾患、運動器疾患、廃用症候群を呈した患者様が入院している。
- 既往歴に「高血圧、糖尿病、肺疾患など」バイタルの変動に注意をしなければならない疾患を呈している患者様がいる。
- 脳血管疾患の再発、低血糖or低血圧に意識消失、窒息などのリスクがある。
- バイタル測定をすることで防ぐことができる。
- そのため、リハビリテーションでバイタル測定を実施することは重要。
実際のバイタル確認の手順は以下の通りです。
- 訓練を実施する前のカルテ確認
- 訓練時間を伝える時、訓練を始める前の体調確認
- 訓練開始時のバイタル測定
- 訓練中、患者様の様子・負荷量の高い訓練を実施したときなどのバイタル測定
- バイタルに異常が見られた際は医師、看護師、介護士、言語聴覚士、理学療法士などの多職種への申し送り
リハビリテーションを実施するときはバイタルにも気を配りながら実施しましょう。
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