僕は回復期リハビリテーション病棟で勤めています。
その際に、屋外歩行・移動訓練を実施します。
訓練を実施する上で気をつけていることや訓練の段階付けについて解説します。
- 事前にクライエントになぜ屋外歩行が必要なのか確認
- 歩行する目的・方法・環境を確認する
- クライエントの目的・方法・環境に基づいた訓練をする
- 訓練中はクライエントに不利益(転倒・交通事故)がないように注意
事前にクライエントに確認をすること
歩行・移動訓練を実施する上ではクライエントが「どのような目的で移動が必要なのか」「どのような方法で移動をしていたのか」「どのような環境の中移動するのか」を確認します。
以上の点を確認してからでないと訓練の方法を検討するができません。そのため、必ず「目的・方法・環境」を確認しましょう。
以下の3点は例です。面接や訓練中の聞き取りで確認をしましょう。
- 目的:買い物に行くため、仕事にいくため、散歩にいくため、病院にいくためetc…
- 方法:独歩か、歩行器をつかうのか、杖をつかうのか、電動車椅子を使うのかetc…
- 環境:どのくらいの距離を歩くのか、信号があるのか、交通量が多いのか、道の状態はetc…
歩行移動訓練の方法を検討
歩行・移動訓練は「目的・方法・環境」留意しての実施方法を検討します。
- 距離:どのくらいの距離をあるくのか、100mなのか、15分歩くのか
- ルート:信号がある横断歩道、信号がない横断歩道、段差や坂道のあるなし、交通量など
- 歩行形態:独歩、歩行器、杖、電動車椅子など
段階付けの例としては以下の通りです
- 距離は少しずつ伸ばす
- 段差の少ないルートから段差の多いルートに変えていく
- 交通量の少ないところから多いところへ変えていく
- 信号のある交差点から信号のない交差点へ変えていく
訓練中に注意する点、評価する点
訓練中に注意する点、評価する点はいくつかあるので以下に例をまとめていきたいと思います。
一番大事なのはクライエントに不利益(転倒・交通事故)がないように注意しましょう。
- 交通ルールに配慮できるか(他の通行者、信号、横断歩道など)
- 段差、坂道に対処できるか
- 道に迷う、迷わないか
- 体力、耐久性に配慮して行動できるか
- 歩行補助具を正しく扱うことができるのか
まとめ
僕は回復期リハビリテーション病棟で勤めています。
その際に、屋外歩行・移動訓練を実施します。
訓練を実施する上で気をつけていることや訓練の段階付けについて解説します。
- 事前にクライエントになぜ屋外歩行が必要なのか確認
- 歩行する目的・方法・環境を確認する
- クライエントの目的・方法・環境に基づいた訓練をする
- 訓練中はクライエントに不利益(転倒・交通事故)がないように注意
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