AMPSの作業遂行技能について解説をします。
作業遂行技能は運動技能とプロセス技能に分かれます。
僕が感じる作業遂行技能を知るメリットは以下の通りです。
- クライエントの立ち位置や効率性、問題に対処できるか、など作業遂行に関わる技能がうまいか下手なのか捉えることができる
- 病気や怪我など身体的・精神的な作業遂行の問題を捉えることができる
- 作業を行う上での技能は作業経験や練習を通して獲得するものである→作業技能は習得には練習が必要。すぐにはできない。
デメリットとしては
- 項目数が多いため理解するのに時間がかかる
- 必ず作業遂行の観察が必要
デメリットを解消するにはAMPS講習を受けることで理解が進むので講習を受けるか、講習を受けた人に解説してもらうと良いと思います。
作業遂行技能
例 作業:ご飯を箸で食べる
作業遂行:箸に手を伸ばす→箸を取る→箸をご飯に近づける→箸でご飯を掬う
→箸を口元に移動させる→口にご飯を入れる
上記の例で説明をすると「ご飯を食べる」作業の構成要素である。
「箸に手を伸ばす」「箸を取る」…などの目的指向行為を行う際の技能を作業遂行技能と言います
作業遂行技能は運動技能とプロセス技能に分類されます。
運動技能
移動をしたり、物を動かしたりする技能で観察可能なもの。16項目ある。
身体的の位置
- スタビライズ stabilizes 身体を安定させること
- アラインズ aligna 身体の軸を垂直にすること
- ポジションズ positions 身体と物の位置関係を適切にすること
物の取得と把持
- リーチズ reaches 物に手を伸ばすこと
- ベンズ bends 身体を屈めたり、しゃがむこと
- グリップス grips 物をしっかりと把持し続けること
- マニュピレーツ manipulates 手の中で物を扱うこと
- コーディネーツ coordinates 身体の2箇所を使って物を扱うこと
自分や物の移動
- ムーブス moves 平面に沿って物を動かすこと
- リフツ lifts 物を持ち上げること
- ウォークス walks ある場所から別の場所に移動すること
- トランスポーツ transports ある場所から別の場所に物を移動させること
- キャリブレーツ calibrates 力の強さを適切に調節すること
- フローズ flows 物を扱う時の腕と手の動きがなめらかであること
遂行の維持
- エンデュアーズ endures 疲れずに課題を行うこと
- ペーシーズ paces 早すぎたり遅すぎたりしない
プロセス技能
適切に物を使ったり、順序よく作業をする、問題が起きたら対処する時の技能で20項目ある。
遂行の維持
- ペーシーズ paces 早すぎたり遅すぎたりしない
- アテンズ attends 課題以外のことで注意がそれないこと
- ヒーズ heeds 課題の完了までやりきること
知識の運用
- チュージーズ chooses 必要なものを運ぶこと
- ユージズ uses 使い物の目的にあった使い方をする
- ハンドルズ handles 気をつけて物をあつかうこと
- インクァイアーズ inquirse 必要な情報を適切に取集すること
時間の組織化
- イニシエーツ initiates ためらいなく始めること
- コンティニューズ continues 中断なく続けること
- シークエンシーズ sequences 正しい順序で行うこと
- ターミネーツ terminates 終了が早すぎたり遅すぎたりしないこと
空間と物の組織化
- サーチズ・ロケーツ searches/locates 必要な物を見つけ出すこと
- ギャザーズ gathers 必要な物を作業場に集めること
- オーガナイズ organizes 作業しやすいように作業場を整理すること
- レストアーズ restores 必要な物をかたづけること
- ナビゲーツ navigates ぶつからないようにすること
遂行の適応
- ノーティス・レスポンズ notices/responds 問題に気がつき対処すること
- アジャスツ adjusts 環境をちょうせつすること
- アコモデーツ accommodates やり方を変えて問題に対処すること
- ベネフィッツ benefits 失敗を繰り返したり、続けられないこと
まとめ
AMPSの作業遂行技能について解説をしまた。
作業遂行技能は運動技能とプロセス技能に分かれます。
僕が感じる作業遂行技能を知るメリットは以下の通りです。
- クライエントの立ち位置や効率性、問題に対処できるか、など作業遂行に関わる技能がうまいか下手なのか捉えることができる
- 病気や怪我など身体的・精神的な作業遂行の問題を捉えることができる
- 作業を行う上での技能は作業経験や練習を通して獲得するものである→作業技能は習得には練習が必要。すぐにはできない。
デメリットとしては
- 項目数が多いため理解するのに時間がかかる
- 必ず作業遂行の観察が必要
デメリットを解消するにはAMPS講習を受けることで理解が進むので講習を受けるか、講習を受けた人に解説してもらうと良いと思います。
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