回復期リハビリテーション病棟では下肢切断を呈した患者様を担当することがあります。
回復期リハビリテーション病棟に勤める作業療法士として特に血管原性下肢切断の生命予後について解説します。
- 血管原性下肢切断の生命予後:平均2〜5年
- 下肢切断者の割合 外傷性70% 血管性30%
- 歩行獲得の割合 大腿切断9〜20% 下腿切断34〜47.2%。
血管原性の下肢切断は歩行獲得の割合も少なく、生命予後も良いとは言えないです。
作業療法士としてクライエントのQOLの質を良くするために
- クライエントの生命予後を考慮した生活の構築をどのようにするのか
- 仕事を再開するにあたっての障壁があるのか
- 移動手段が歩行獲得が必要なのか、車椅子・電動車椅子が必要なのか
など考えながら作業療法を展開しましょう。
下肢切断となる原因
日本の場合は外傷による切断が70%であったが近年は減少傾向。
閉塞性動脈硬化症や糖尿病による血管原性切断者の割合が増えている。
血管原性切断者が増えている背景としては日本社会の高齢化・糖尿病患者の増加、合併症の進行、動脈硬化症が増えていくためと考えられている。
義足歩行
義足歩行可能なのは下腿切断と大腿切断を比較した場合
- 大腿切断9〜20%
- 下腿切断34〜47.2%。
自宅に退院した膝離断者の中で最終的に家庭内歩行が可能なのは34%。
生存率
平均生存率は2〜5年。
急性期後の下肢切断者の転帰は入院してリハビリが可能な施設の方が、介護施設よりも死亡率と再切断が減少する。
血管原性下肢切断者124例を調査した報告では転帰を以下にしめすと
- 自宅22.5%
- リハ転院42.3%
- 養護施設32.4%
- 1年後の死亡率は28.5%。
まとめ
下肢切断の生命予後について解説しました。
回復期リハビリテーション病棟では下肢切断を呈した患者様を担当することがあります。
回復期リハビリテーション病棟に勤める作業療法士として特に血管原性下肢切断の生命予後について解説します。
- 血管原性下肢切断の生命予後:平均2〜5年
- 下肢切断者の割合 外傷性70% 血管性30%
- 歩行獲得の割合 大腿切断9〜20% 下腿切断34〜47.2%。
血管原性の下肢切断は歩行獲得の割合も少なく、生命予後も良いとは言えないです。
作業療法士としてクライエントのQOLの質を良くするために
- クライエントの生命予後を考慮した生活の構築をどのようにするのか
- 仕事を再開するにあたっての障壁があるのか
- 移動手段が歩行獲得が必要なのか、車椅子・電動車椅子が必要なのか
など考えながら作業療法を展開しましょう。
血管原性の下肢切断は歩行獲得の割合も少なく、生命予後も良いとは言い切れません。作業療法士としてQOLの質を良くするためにクライエントに必要な作業の提供、環境の調節が必要だと思われます。
参考文献
今回は日本理学療法士協会の下肢切断のガイドラインをもとにまとめました。
リンクを貼っておくので参考にしてください。
http://www.japanpt.or.jp/upload/jspt/obj/files/guideline/20_leg_cutting.pdf
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