作業的不公正と作業機能障害の違いについて解説します。
ポイントとしては以下の通りです。
作業的不公正
- 社会問題を捉えている
- 作業科学で概念が発展
作業機能障害
- 個人の健康問題を捉えている
- 作業行動理論・人間作業モデルで概念が発展
概念を整理して
- 社会問題を捉えるときは「作業的不公正→作業的公正」
- 個人の健康問題を捉える時は「作業機能障害→作業機能」
とアプローチできるようにしていきましょう。
作業的不公正
作業的不公正とは以下の通りです。
働く権利、就職選択の自由の権利、休息、レジャー、休日などの作業権が侵害されている状態のこと
作業権とは作業科学で発展した概念です。
「人は作業をしなければ生きられない、作業をすることによって生涯に渡って自分自身を作り上げていく、このような作業をする人々によって社会を変化させていく」権利
作業権は上記の文章にあるように一人の人だけでなく「社会全体」の人々権利を重視している。
作業的公正
作業的公正とは上記のような作業権が侵されることのない社会のことです。
「人は作業をしなければ生きられない、作業をすることによって生涯に渡って自分自身を作り上げていく、このような作業をする人々によって社会を変化させていく」
作業療法士として作業的公正が成立する社会を目指す必要があると作業科学では言われている。
作業機能障害
作業機能障害とは以下の通りです。
作業遂行が何らかの原因で妨げられ作業に満足できない状態。意志の喪失や崩壊、習慣の制限、環境による作業遂行の障害。
人間の経験で生じる問題。病気や怪我で生じるものもあれば、作業機能障害になって病気や怪我になることもある。
作業行動理論である人間作業モデルで概念が発展してきている。
人間の経験で生じる問題のため、個人の健康問題となっています。
作業機能
作業機能とは以下の状態のことです。
興味関心がある作業遂行が行える、うまく作業遂行が行える、様々な作業遂行が行える状態のこと。
作業療法は作業機能障害を解消して、クライエントを作業機能状態にする方法。
まとめ
作業的不公正と作業機能障害の違いについて解説した。
ポイントとしては以下の通りです。
作業的不公正
- 社会問題を捉えている
- 作業科学で概念が発展
作業機能障害
- 個人の健康問題を捉えている
- 作業行動理論・人間作業モデルで概念が発展
概念を整理して
- 社会問題を捉えるときは「作業的不公正→作業的公正」
- 個人の健康問題を捉える時は「作業機能障害→作業機能」
とアプローチできるようにしていきましょう。
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