僕は回復期リハビリテーション病棟に勤めています。
自宅生活・施設生活にかかわらず、服を綺麗にするために洗濯をする必要がある場合があります。
その際には洗濯訓練・評価を実施するため、気をつけている点・手順を紹介していきたいと思います。
気をつけている点としてはクライエントが洗濯という作業に関われるように支援することです。
手順は以下の通りです。
- クライエントに洗濯をする目的・方法・環境を聴取
- 洗濯の訓練評価方法の検討
- 洗濯評価訓練の実施
- クライエントにフィードバックをする
事前に確認すること
クライエントに洗濯を行う目的・方法・環境を面接やカルテ、普段の会話などから確認します。
目的
- 自分のため、自分で洗濯をする必要がある
- 家族のため
- 綺麗な服を着たい など
方法
- 洗剤の種類、液体粉末、柔軟剤、漂白剤
- 物を干す場所、ベランダか室内
- 天気で干しかたを変えるか
- 乾燥機を使うか使わないか
- 畳む時は立つか座ってやるか
- カゴを使う使わない
- 干す時と畳む時の時間 など
環境
- 洗濯機の種類、縦ドラム・横ドラム、乾燥機能のあるなし
- 洗濯物を干す場所に段差や手すりがあるか
- 洗濯物を置く場所がどこか
- 竿の高さはどの程度か
- 洗濯物をしまう場所が高いところか低いところか など
評価訓練の実施方法の検討
クライエントから収集した情報を元に評価訓練方法を検討していきます。
クライエントの目標と現状の人環境作業の状態を考慮して、評価訓練を実施していきます。
検討事項の例は以下の通りです。
- 洗濯をする量を決める
- 洗剤の種類
- カゴを使う使わない
- 竿の高さを決める
- 畳む時の姿勢を立位・座位を決める など
評価訓練するときに見る点
安全に行えるか、効率よく行えているか、どの程度人の助けが必要かという視点が必要です。
洗濯の工程としては以下の通りです。
- 洗濯する物を決める
- 洗濯する物を洗濯機に入れる
- 洗濯機に洗剤を入れる
- 洗濯機を回す
- 洗濯機の洗濯が終わったら、洗濯機から取り出す
- 洗濯物を干す
- 乾いた洗濯物を取り込む
- 洗濯物をたたむ
- 洗濯物をしまう
簡単に書いてもこれだけの工程があります。
これらの中で見る点としては以下の通りです
- 洗濯物を扱うときにふらつかないか、ふらついても体を支えることができるか
- 洗剤の種類・量を間違えないか
- 洗濯機の操作は行えるか
- 洗濯物を干すときにハンガー、洗濯ばさみ、ピンチハンガーなどの道具を適切に扱えるか
- 畳むときにしまえるように畳めているか
- しまう時は適切な場所にしまえているか など
評価訓練実施後
クライエントにフィードバックをしましょう。
良かった点、悪かった点を伝えてクライエントが洗濯を行えるようにフィードバックをします。
作業療法でどのような訓練が今後必要になるのかを検討しましょう。
人・作業・環境のどの点にアプローチが必要になるのか考えることが多いです。
まとめ
その際には洗濯訓練・評価を実施するため、気をつけている点・手順を紹介していきたいと思います。
気をつけている点としてはクライエントが洗濯という作業に関われるように支援することです。
手順は以下の通りです。
- クライエントに洗濯をする目的・方法・環境を聴取
- 洗濯の訓練評価方法の検討
- 洗濯評価訓練の実施
- クライエントにフィードバックをする
コメント