作業療法士として回復期リハビリテーション病棟に勤めています。
訓練中に気をつけるべきリスクについてまとめました。
考えられるリスクとしては以下の通りです。
対処方法としては以下の通りです。
- 転倒:作業療法士の立ち位置、訓練の難易度調整
- 転落:作業療法士の立ち位置、介助方法の変更
- 誤嚥:クライエントの姿勢、介助方法の変更
リスクに対処する方法をまとめましたが、重要なのはリスクが起こる前に対処することです。
リスクが起こる前に対処できるように訓練中は気を配りましょう。
訓練中のリスク
回復期での訓練では「歩行・立ち上がり・食事・嚥下・家事・仕事など」の動作を実施します。
訓練ではできないことをできるようにする側面があります。
そのため、以下のようなリスクは避けて通ることはできません。
- 転倒:歩行、家事動作などを行なっている際につまづき転んでしまう。
- 転落:ベットから滑り落ちてしまう。
- 誤嚥:食事や飲み物を摂取するさいにむせてしまう。
クライエントの生活をより良くしていくための訓練で、怪我や病気となるようなことは避けて通りたいものです。
リスクの対処方法
訓練をする作業療法士が意識をすることでリスクを避けることができます。
転倒
転倒が起きる際の原因としては以下ような要因が考えられます。
- 訓練中の難易度が高い:またぐ段差が高い、家事動作を行う場所が狭いなど
- バイタルの急変
- 転倒が起きた際、作業療法士が助けられる位置にいない
転倒を防ぐためには
- 訓練の難易度をさげる(調節する)
- バイタルを適宜確認をする
- 万が一転倒をしても未然に防げる位置に立つ
転落
転落が起きる際の原因としては以下ような要因が考えられます。
- ベットマットが柔らかい
- クライエントが端座位保持できない
- バイタルの急変
- 転倒が起きた際、作業療法士が助けられる位置にいない
転落を防ぐためには
- ベットマットが柔らかいことを考慮して介助をする
- ずり落ちない位置で端座位保持をする
- 二人で介助をする
- バイタルを適宜確認をする
- 万が一転倒をしても未然に防げる位置に立つ
誤嚥
誤嚥が起きる際の原因としては以下ような要因が考えられます。
- 食形態があっていない
- 姿勢がわるい
- 介助する作業療法士の提供速度がはやい
- スプーンの大きさが大きく一口量が多くなる
誤嚥を防ぐためには
- 食形態を誤嚥しないものにする(多職種と連携する)
- 姿勢をクッションや車椅子のティルト機構などで調節する
- 嚥下を確認してから提供する
- スプーンの大きさを調節する
まとめ
訓練中に気をつけるべきリスクについてまとめました。
考えられるリスクとしては以下の通りです。
対処方法としては以下の通りです。
- 転倒:作業療法士の立ち位置、訓練の難易度調整
- 転落:作業療法士の立ち位置、介助方法の変更
- 誤嚥:クライエントの姿勢、介助方法の変更
リスクに対処する方法をまとめましたが、重要なのはリスクが起こる前に対処することです。
リスクが起こる前に対処できるように訓練中は気を配りましょう。
コメント
[…] […]