僕は回復期リハビリテーション病棟に勤めている作業療法士です。
ST5ヶ条について勉強する機会があったので、ST5ヶ条についてまとめました。
ST5ヶ条は以下の通りです。
ST 5か条
回復期リハビリテーション病棟協会 http://www.rehabili.jp/active.html
1. コミュニケーション機能の改善をはかり、意思疎通の向上に努めよう
2. 生活の場でコミュニケーション環境の調整を行い、社会参加を促そう
3. 摂食嚥下機能を高め、経口摂取を目指そう
4. その人らしい食のあり方を提案し、安全で安心な食事のあり方を提示しよう
5. 高次脳機能障害を評価し、生活の再構築に向けた介入をしよう
ST5ヶ条で回復期リハビリテーション病棟の言語聴覚士は「コミュニケーション」「摂食・嚥下」「高次脳機能」に対してアプローチを行い、患者様が日常生活、社会生活が過ごせるように支援する職種です。
コミュニケーション・摂食・嚥下・高次脳機能を中心に介入している言語聴覚士に対して、作業療法士は生活・活動がどうなっているのか・クライエントがどのようになっていきたいのかということを情報交換して連携をしていく必要があります。
STの定義
言語聴覚士法の第2条と第24条にて定義が定められています。
第2条では「コミュニケーション」第24条では「摂食・嚥下」についての言語聴覚士が関わっていくことが明記されています。
第2条
- 言語聴覚士とは言語聴覚士の名称を用いて、音声機能、言語機能または聴覚に障害のあるものについてその機能の向上を図るため、言語訓練そのほかの訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者をいう
第24条
- 診療の補助として、医師又は歯科医師の指示のもとに、嚥下訓練、人口内耳の調整その他厚生労働省令で定める行為を行うことを業とすることができる
ST5ヶ条
ST5ヶ条で回復期リハビリテーション病棟の言語聴覚士は「コミュニケーション」「摂食・嚥下」「高次脳機能」に対してアプローチを行い、日常生活や社会生活が過ごせるように支援することが明記されています。
1.コミュニケーション機能の改善をはかり、意思疎通の向上に努めよう
失語症、運動障害性構音障害、高次脳機能障害、聴力障害など様々関与する機能障害を評価しましょう。
評価した上でコミュニケーション機能の改善に向けたアプローチを行いましょう。
2. 生活の場でコミュニケーション環境の調整を行い、社会参加を促そう
入院生活では患者様本人がコミュニケーションをうまく取れない状態でも職員が患者様の意思を察して動いてしまうことがある。このような状態では患者様が退院後の生活で必要とされるコミュニケーション能力が身につかない。
実際の生活の場に近い環境調節、代償手段を駆使して、患者様本人がコミュニケーションをとれるようにしていきましょう。
3. 摂食嚥下機能を高め、経口摂取を目指そう
経管栄養が終了できるか、食形態は程度まで向上できるか、経口摂取は難しいかなど嚥下機能に対して適切な評価を行い予後予測を行いましょう。
予後予測をもとに、集中的な訓練を行い経口摂取を促進しましょう。
回復期の入院中の患者様の約半数の方は、経口摂取に移行していきます。
4. その人らしい食のあり方を提案し、安全で安心な食事のあり方を提示しよう
患者様の状態に合わせて「嚥下調整食の設定、栄養ルート、食事姿勢・食事の道具、介助方法、介助者への説明・練習、在宅での食事」を決定していきましょう。
誰もが食べられるわけではないので、その人らしい食生活を援助していきましょう。
5. 高次脳機能障害を評価し、生活の再構築に向けた介入をしよう
注意機能、記憶、思考、失行、失認、覚醒、失語など多種多様な高次脳機能障害への評価・アプローチが必要です。
多職種や家族様への高次脳機能の説明も行い、生活・人生を支援していく必要があります。
まとめ
僕は回復期リハビリテーション病棟に勤めている作業療法士です。
ST5ヶ条について勉強する機会があったので、ST5ヶ条についてまとめました。
ST5ヶ条は以下の通りです。
ST 5か条
回復期リハビリテーション病棟協会 http://www.rehabili.jp/active.html
1. コミュニケーション機能の改善をはかり、意思疎通の向上に努めよう
2. 生活の場でコミュニケーション環境の調整を行い、社会参加を促そう
3. 摂食嚥下機能を高め、経口摂取を目指そう
4. その人らしい食のあり方を提案し、安全で安心な食事のあり方を提示しよう
5. 高次脳機能障害を評価し、生活の再構築に向けた介入をしよう
ST5ヶ条で回復期リハビリテーション病棟の言語聴覚士は「コミュニケーション」「摂食・嚥下」「高次脳機能」に対してアプローチを行い、患者様が日常生活、社会生活が過ごせるように支援する職種です。
コミュニケーション・摂食・嚥下・高次脳機能を中心に介入している言語聴覚士に対して、作業療法士は生活・活動がどうなっているのか・クライエントがどのようになっていきたいのかということを情報交換して連携をしていく必要があります。
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