今回はジムニー (JB64)をスタッドレスタイヤから夏タイヤに交換しました。
ジムニーならではとしては以下の点があります。
- 締め付けトルクが100N/m
- 後輪のリアセンターキャップを外して付け替える
- リアキャップは社外ホイールだと専用品がある。ない場合は純正のセンターキャップを付け替える
タイヤ交換の作業手順や締め付けトルク、ローテーション方向をまとめました。
注意点
タイヤ交換をする上での注意点は以下のとおりです。
車をジャッキで持ち上げます。
ジャッキが倒れて人間が下敷きになり怪我や死亡事故にならないようにするために作業を行う場所はしっかりと選びましょう。
- 車をジャッキアップするので水平を保てない場所では行わない
- 時間がかかる作業なので周囲の迷惑にならないように
- 説明書に書いてるタイヤ交換の欄を読んで理解してから作業をする
使用したもの
使用したものは以下の通りです。
- 車載ジャッキ:車を持ち上げるため、フロアジャッキとリジットラックのセットでもいいです
- 十字レンチ:作業効率化のため、電動・エアーレンチがあるともっと早く作業ができます
- トルクレンチ:ホイールの締め付けトルク管理のため
- 軍手:手の怪我防止
- ボルト皿:ボルトが転がっていかないようにする
- ホイールナット:社外ホイール用、純正ホイール用
- タイヤ留め:後輪側をジャッキアップしたときに前輪が転がらないように
- 交換するタイヤホイールセット(今回は夏タイヤセット)
作業手順
作業手順は以下の通りです。
かなり項目が多いですが書き出すとこのような形になります。
- 水平なところに車を止める
- 十字レンチで軽くナットを緩める
- 車載ジャッキでタイヤが浮くまであげる
- 十字レンチでナットを取る
- タイヤホイールを外す
- 交換するタイヤホイールをはめる
- ナットを手で締める
- 十字レンチで締める
- タイヤが回らない程度に車載ジャッキで下げる
- トルクレンチ100N/mで締める
- 車載ジャッキを下ろす
- 試験走行をして問題なければ完了
水平なところに車を止める
僕は自宅の駐車場で作業を行なっています。
水捌けのため若干角度は付いていますがほぼ水平です。
作業も他の交通者に邪魔にならないようにしています。
十字レンチで軽くナットを緩める
ジャッキで車を上げる前に十字レンチでナットを緩めておきましょう。
タイヤが浮いた状態だとタイヤが空転してしまうためナットを緩めることができないためです。
車載ジャッキでタイヤが浮くまであげる
ナットを軽く緩めたらジャッキでタイヤが浮くまで車を持ち上げます。
ジャッキアップポイントは使用するジャッキ によって違います。説明書に書いてあるのでしっかりとみてください。
今回は車載ジャッキなのでアームの出っ張りに当てて持ち上げます。
このときに後輪を上げる時は前輪にタイヤ留めをはめましょう。前輪はサイドブレーキが効かないため、車が動いしまう危険性があるので必ずタイヤ留めは使用してください。
十字レンチでナットを取る
タイヤが浮いたらナットを十字レンチでナットを取ります。
十字レンチはクルクル回せるので外せるスピードが早いです。
タイヤホイールを外す
全てのナットを外したらタイヤホイールを車から外しましょう。
腰を痛めないように姿勢に注意してください。
交換するタイヤホイールをはめる
交換するタイヤホイールをはめましょう。
ブレーキやボルトを痛めないように注意しながらはめていきます。
ナットを手で締める
ホイールを痛めないためにもまずは手でナットを回していきましょう。
はめる順番もあるのでそれを守りましょう。
十字レンチで締める
手でナットが回らなくなったら十字レンチでナットを閉めましょう。
順番を守りながら軽い力で回らなくなる程度まで閉めます。
タイヤが回らない程度に車載ジャッキで下げる
タイヤが浮いた状態だと空転してしまうのでタイヤが少し地面に接地する程度までジャッキを少し下げましょう。
タイヤが浮いたままトルクレンチでトルクをかけるとタイヤが空転してしまいトルクがかけられません。
トルクレンチ100N/mで締める
ジムニー (JB64)のホイールナットの締め付けトルクは100N/mです。
トルクレンチを100N/mに合わせて締め付けます。
車載ジャッキを下ろす
トルクレンチで締め付けトルクに問題なければジャッキを下ろして完了です。
この作業を4輪全てで繰り返します。
試験走行をして問題なければ完了
4輪作業を終えたら試験走行をしましょう。
走って違和感がないかナットが歪んでいないかなど確認をして問題がなければ作業は終了です。
ジムニーの説明書にはホイール交換後にしばらく走行したらナットに緩みがないかサイド確認をするように記載があります。
タイヤホイール交換を終えた後しばらく走行したらトルクレンチで緩みがないか確認をしましょう。
ジムニーならではの作業
ジムニーのタイヤホイール交換を行うと独自の作業が必要になります。
- 後輪のリアセンターキャップを外して付け替える
- リアキャップは社外ホイールだと専用品がある。ない場合は純正のセンターキャップを付け替える
後輪側にはプラスチック素材のセンターキャップが付いています。
これを外して付け直す作業があります。
センターキャップは押し込めば外せます。はめるのははめ込むだけです。
純正のセンターキャップが嫌な人は社外製のセンターキャップもあります。
個人的にはやった方がいいこと(外したタイヤホイールを洗う)
外したタイヤホイールは半年くらいは使用しないと思います。
汚れたまましまっておくと汚れが取れなくなってしまうので外したときにタイヤホイールを洗っておきましょう。
- 外したタイヤホイールを洗って吹き上げる
- 乾燥したら片付ける
ジムニーのタイヤローテーション方向
ジムニー純正タイヤの場合
純正タイヤのローテーション方法は2つあります。スペアタイヤを「含める」か「含めない」かという方法です。
スペアタイヤのホイールは純正の鉄ホイールです。このため、グレードが「XG」「XL」の方は装着ホイールが鉄ホイールのため、スペアタイヤを含めてローテーションをするとよりタイヤが長持ちすると思います。
「XC」の場合は装着ホイールがアルミホイールなのでスペアタイヤを含めてローテーションができないのでスペアタイヤはローテーションに含めない方法で行うことになります。僕のジムニーは「XC」なのでこちらの方法で行いました。
スペアタイヤもローテーションに入れる場合
スペアタイヤをローテーションに入れない場合
スタッドレスなど進行方向指定のあるタイヤのローテーション
僕が使用しているスタッドレスタイヤの「DUNLOP WINTAR MAXX SJ8」は進行方向指定があるタイヤです。
このため、ローテーション方法に制限があります。
まとめ
今回はジムニー (JB64)をスタッドレスタイヤから夏タイヤに交換しました。
ジムニーならではとしては以下の点があります。
- 締め付けトルクが100N/m
- 後輪のリアセンターキャップを外して付け替える
- リアキャップは社外ホイールだと専用品がある。ない場合は純正のセンターキャップを付け替える
タイヤ交換の作業手順や締め付けトルク、ローテーション方向をまとめました。
作業には危険が伴うので作業をする場所や道具をしっかりと整えてから実施しましょう。
場所や道具を用意することができなければディーラーやタイヤショップなどで作業をしてもらいましょう。
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